美術ヌードモデルは高時給?それって割に合うの?

美術ヌードモデルで男の娘の春海です。

美術ヌードモデルは、大勢の人前でスッポンポ
ンになります。

それは、誰でも出来ることでは、ありません。

それじゃ、さぞかしお給料が高いのでは、と思
いますよね。

今回は、美術ヌードモデルにまつわる「お金」
の話しをしたいと思います。

ヌードが出て来るので、不快に思う方と18歳
未満の方は、ご遠慮ください。

誰もが出来る様で出来ないお仕事

美術ヌードモデルのお仕事は、人前で全裸にな
りポーズをとることです。

ポーズとかの技術的な面やメンタルなど特殊な
部分は、ありますけど、要は、人前で在りのま
まの姿を披露するだけです。

誰でも服さえ脱げれば、美術ヌードモデルをす
ることが出来ます。

まあ、多少容姿を問われる面はありますけど、
ふくよかなモデルから痩型のモデルまで様々な
モデルさんがいらっしゃいます。

ただ、総じて人前で脱ぐ人は、体形が良い人が
多く、多少は自分に自信がなければ、脱げるも
のではありません。

描き手が描きたいと思える容姿。
ただ、単に裸になればそれでいいという物でも
ありません。生まれ持った資質も重要な要素に
なりますので、誰でも美術ヌードモデルが出来
る訳ではありません。

僕の場合は、推薦で脱いだのですが、中性的な
身体だったので、自信は、ぜんぜんありません
でした。

だって、男性らしさは、皆無だし、大事な部分
は、小さくて色白で、先っちょの尖った包茎で
す。男性ヌードモデルとしては、逞しくないの
でダメかと思いました。

でも、中性的で綺麗な身体だと意外な好評価を
もらいました。
小さな包茎の男性器もギリシャ彫刻みたいと好
印象でした。
恥ずかしいけど嬉しく思いました。

頑張って脱いだ甲斐があったと思いました。

そして中性的な価値を見出した瞬間でした。

自分の在りのままの姿を褒められるのは、例え
ようのない喜びを得られます。

美術ヌードモデルは、恥ずかしいけど、とても
やりがいのある仕事です。

裸になるのは、恥ずかしかったけど、ヌードモ
デルを果たした満足感は、ありました。

誰もが出来そうで出来ない仕事をしたという優
越感もありました。

何より恥ずかしいけど、自分が注視される感じ
は、主役になった気分です。

と、普通では、体験できない仕事が、美術ヌー
ドモデルのお仕事です。

今では、惰性でリピートしているうちに、美術
ヌードモデルのお仕事が好きになりました。

以前にも投稿しましたけど、脱ぐのが好きなん
じゃなくて、美術の為に自己犠牲をしている自
分が孤高の存在で注目されるのが、何とも言え
なく心地よい自己承認欲求を満たされる感じが
好きで脱いでいます。

美術ヌードモデルの時給

ちょっと古いデータですけど、色んな仕事の時
給換算をしたイラストです。

サラリーマンは、月給でもらっているので、時
給の意識が低いかと思いますけど、時給換算す
るとこんな感じです。
(残業なしの法定労働時間で計算しました)

こうして見るとやはり水商売は、高いですが、
これは、あくまで基本的な金額。売れっ子は、
万単位の時給になるし、売れない子は、これよ
り低くなります。

水商売の場合、特別可愛いとか綺麗で人気がな
いと高時給には、ならないので、意外と過酷な
お仕事かもしれません。

実は、美術ヌードモデルも人気度合いで、時給
が雲泥の差です。
スタイルやポーズが上手いとリピートが多くな
りますので収入も増えます。
そのあたりは、水商売に近いかもしれません。

ヌードモデルの時給は、だいたい3~5千円。

まあ、普通の時給に比べれば高いと思いますけ
ど人前に全裸を晒すことを考えると、高いのか
安いのかは、その人次第です。

しかし、ヌードモデルは、20分ポーズをとり
10分休憩を何セットか行うので、実労働時間
(ヌードの時間)は、短い2時間のモデルだと
実働は、80分です。

僕の場合、3時間コースが多く、実働120分
で、1万5千円くらいです。
僅か2時間ほどで、普通の20代サラリーマン
の日給以上稼ぎ出しています。

そう考えると、いい仕事と言えます。

しかし、デッサン会が多いのは土日だったりす
るので客商売と同じで普通の休みは、なかなか
取れなかったりします。

僕の場合は、平日も結構やっているのですが、
スケジュールは、自分次第で決められるので好
きなように脱いで働いています。

ホームアトリエ中心に小さなアトリエや個人や
小さなデッサン会中心に脱いでいます。
中性的な容姿が珍しいのか、スケジュールは、
数か月先まで埋まっています。

スケジュールを見ながらドキドキと銭勘定。
ヌードモデルをする日を楽しみにしています。

また、有閑マダムたちからの依頼だと、相場を
超えるリッチな時給を貰えたりします。

それから、エッチなポーズの要求の時は、少し
給料も高くなります。

そして、モデル事務所に所属するかどうかでも
時給が変わってきます。

美術ヌードモデルとして羞恥心を隠して裸にな
ってモデル事務所やアトリエに儲けが入るのは
ちょっと複雑な気分ですが、それが、お仕事と
いうものです。

僕もホームアトリエでの仕事が多いのですが、
珍しい中性的なヌードモデルとして人気があっ
てアトリエの売りになっています。
僕のヌードが、アトリエの収入源。ちょっと複
雑な気分です。

そういう自分を売物にするのは、芸能人に近い
感覚かもしれませんね。

さて、みなさんは、他人に自分のヌードを披露
して、このくらいの時給。高いか安いか?

僕は、それ相応だと思いますけど、お金のため
だけに脱げるものではないと思います。

だって、スッポンポンで長時間裸を眺められる
んですよ。

大事な秘部も、じっくりと観察されてしまいま
す。男性の場合、これが何とも言えない気持ち
になります。

よほど美術に対して献身的な態度が無いと出来
る仕事では、無いと思います。

他人の裸を思う存分見られる割安感

他人の裸を隅々まで、じっくりと観察出来るヌ
ードデッサン会。

生の裸を堂々と観察できるチャンスです。

美術ヌードモデルは、凛とした佇まいで、堂々
と全裸を見せてくれます。

ヌードデッサンは、誰でも予約さえすれば参加
できます。

上手く描くには、多少の絵心が必要です。

参加費は、講師がレクチャーしてくれたりする
場合は、高いですが、概ね2~5千円です。

えっ、2千円でヌードが見られる!?

そうです。ヌードデッサンは、見るほうのコス
パがとても高いのです。

描く作業さえ出来れば、裸を見たいならAVを
見るより場合によっては、安いです。
しかもモザイク無しです!

しかし描くのに夢中でエッチな気分に浸れるの
は、僅かです。

それに、なんといっても生のリアルな裸です。

その圧倒的なまでの裸の存在感は、他の追従を
許しません。

美術ヌードモデルは、貰う時給は、高めですが
描くほうは、数千円で他人のヌードを見られて
しまいます。

あなた、数千円で他人に裸を見せられますか?

そう考えると、全裸でポーズをとりながら微妙
な気分になってきます。

もちろん、デッサン中は、ポーズに専念してい
るので、ほぼ無心ですけど、休憩中なんかに、
(ああ、この人たちに数千円で裸を見せている
んだ・・・)と思ったりします。

僕も元々は、描く側に居たので、数千円で女性
のヌードをじっくりと観察できるヌードデッサ
ンは、とてもお得な気分でした。

安い金額で、他人の裸を観察する気分は、何と
も言えないものです。

でも、生身の人間のヌードを描くのって意外と
大変です。リアルに忠実に柔らかな肉体の質感
を描くのは、かなりの技術と集中力が必要にな
ります。

なので、描き手は、観察して描くのに夢中なの
で、優雅に他人の裸を愛でる暇がありません。

描きながら全裸のモデルさんって凄いなあと思
いつつ時間に追われる描き手さん。

それを今は、自分が、スッポンポンのヌードモ
デルになっている。

大勢の他人の目の前で赤裸々な姿を見せている
のは、今でも信じられない気分です。

男の子ですから性器も丸出し。全部見られてい
る。モデル代として貰う金額は、満足していま
すけど、数千円で僕の赤裸々な姿を観察されて
いると思うと複雑な気分です。

普通なら仮に「5万円出すから裸になって」と
言われても安易に脱ぐ人は、居ませんよね。
でも、美術ヌードモデルは、それを1万円ちょ
っとで請け負います。

描く側は、数千円で他人の裸を見放題。
それも数時間、じっくり隅々まで観察。
男子なら大事な部分も否応なく丸出し。

それでも羞恥心に耐えて脱ぎ続ける理由は、何
でしょうか。

人前で裸になる魅力に迫りたいと思います。

裸になるお仕事の魅力

ヌードデッサンの僕の姿です。

ボカシてありますけど、可愛い色白で、小さな
包茎の男性器もリアルに描かれています。

メークをしてのヌード姿は、小さな胸の膨らみ
や乳首、女性的な身体のラインで、性器は、男
性(小さいけど・・・)なので、不思議な感じ
です。

僕の場合、中性的なので、男を描いているのか
女を描いているのか分からなくなります。

ヌードデッサン。特に細密デッサンでは、まる
で生き写しの様にリアルに描かれます。

固定ポーズで3時間もあれば、上手な人だと上
の絵の様な作品に仕上がります。

モデル中は、あまり考える余地が無いけど、後
で絵を見せてもらうと、そのリアルさに、ああ
凄く観察されたんだと恥ずかしくなります。

美術ヌードモデルをして人前で、裸を見せるの
は、千回を超えていますけど、未だに裸の羞恥
心は、消えません。

リピートを含めると、一回のデッサンの平均人
数は、20人前後なので、2万人近くの人に僕
のヌードを披露してきたことになります。

それじゃ、脱ぐのは全然平気なんですね。

いえ、ガウンを脱いで裸になってモデル台に上
がる瞬間の緊張感と羞恥心。そして湧き上がる
ドキドキ感。

何度脱いでも変わることは、ありません。

人前で全裸になるのって、なんだか特別な感じ
がします。

僕の赤裸々な姿を見せるだけでなく全身を隅々
まで観察されるんですよ。

一番隠しておきたい性器さえ丸見えです。

でも、美術ヌードモデルという仕事を選んだ以
上は、見られてなんぼの世界です。恥ずかしい
なんて言っていられません。

誰でも、人は、裸になるのが恥ずかしいもので
す。でも、美術ヌードモデルは、それを乗り越
えて生身の自分を余すことなく曝け出します。

恥ずかしい姿を見せるのが仕事。

なんていうと、情けなくなるので、在りのまま
の自然美の姿を魅せる仕事と思っています。

実際、人間の裸は、自然の芸術作品です。

僕は、服を脱ぐという作業で芸術作品に変身し
てしまう凄い事をしていると思っています。

脱ぐという行為で創作活動をしている。
それが、美術ヌードモデルです。

むろん、単に脱いでいるだけでなく、ポーズや
不動の姿勢を保つ精神力や体力など見えない努
力がそこには、詰まっています。

自分の芸術的な価値を見出してくれる描き手に
応えるために全裸でポーズをとる。

恥ずかしさを犠牲にして得るお金は、対価とし
ては、低いかもしれません。

でも、芸術のために身を捧げていると思うと、
その価値は、何倍にもなります。

僕の裸を見て芸術を感じてくれたり喜んでもら
えたり、とにかく何の飾りもない在りのままの
自分を賞賛されることへの満足感。

裸を見られるのは、恥ずかしいですけど、自然
美を鑑賞してもらっていると思えば、美術館に
陳列された裸像の気分です。
それも心を持つ生きた生身の彫像です。

そこには、エッチな感情は、皆無ではありませ
んけど「美」を観る荘厳さがあります。

服を脱いで裸でポーズをとるだけ。

でも、美術ヌードモデルの仕事は、奥が深いと
思います。

それに、誰にでも簡単に出来ないこと。
そこが、美術ヌードモデルの魅力なのでは、な
いでしょうか。

まとめ

美術ヌードモデルの仕事は、割に合ううのか?

お金で脱ぐというなら、対価としては低いかも
しれません。それに、数千円の参加費で、自分
の身体を隅々まで観察されるんですよ。

割に合うかどうかと言えば、それは、合わない
と思います。

あくまで芸術に身を捧げる覚悟が無いと出来る
仕事では無いと思います。

自己犠牲の先に自己承認欲求が満たされる。
そんな崇高な気持ちが無いと、人前で長時間、
裸になってジッとしているのは、難しいと思い
ます。

確かに、普通の仕事に比べれば高い時給ですが
お金だけで、簡単に人前で脱げるものでは、あ
りません。

時給も大事ですが、描き手の参加費。つまり鑑
賞料の安さを考慮しなくては、いけません。

美術ヌードモデルは、生きた芸術作品です。

そうした覚悟があって、初めて美術ヌードモデ
ルは、人前で脱ぐことが出来るのです。